コンセプト / Concept

色には生と死の間がある。

 色は光りがあるから、存在する。

光がなければ、闇。
色がないから、そこにあるのに「ない」。

色の有る無しによる、生と死の間の世界。


言いかえれば、「見えなくても世界はある。」

見えていなくても、他の感覚や意識を向けることによって認識できる世界がある。

 

それが、今回のコンセプト「触れる」。


「手で触れる」「心で触れる」
だけではなく


見えない光や音の波長、人には感知できない小さな生命の息づかい…

私たちは、そういう感覚、気配の中で生き、それに触れている

見えると見えないの「間の世界」に生きているのではないでしょうか。


・・・

 

土は生きているだろうか?

土からはなれた植物は死んでしまっているのか?


今回、色の職人とアーティストの方々と
「間の世界」を創りだします。

・・

作家・染色家の小渕裕さんには、
土を焼く熱の違いから色を出してゆく「土の命」。
薬効草木染めあるでばらんの中村俊一、ふみさんには、
植物の本質の生命力を色に表す「草の息」。

その表現を支えるには

存在の生と死を含めた全体に向き合い、新たな形に生まれ変わらせる職人の技があります。


  そして、身体表現者のなかええみさんには

芝居「よろぼし」を通して
目が見えない者が受け取る生命の声、
生きとし者の有り有りとした姿を

なかええみの存在感とそのパフォーマンスを通して
夏至に向かう晩の野外ステージに

立ち現われせていただきます。


 河内世界を代表する話 『弱法師(俊徳丸)』は、夏至の夜に
死者と生者が共に踊る祭り 盆踊りの輪の中心に迎え入れられていくことでしょう。


 弱法師の生まれ故郷 生駒山系高安山で
西へ沈む太陽のもとで

古の色に触れる2日間。

多くの方との出会いを願わずにいられません。

会場の茶吉庵さんは、訪れた人がくつろいで時間を過ごせるような憩いの場所です。

ゆるりと日常から離れ

おひとりおひとりが生命の記憶にも「触れる」機会になれば幸いです。


・・・


世界的な感染病が継続しております。

人と距離を置くことが求められる今にこそ
生命そのものに、全感覚をとおして触れていくという企画が実現できるように
当日まで、アーティスト共々と努力してまいります。

イベントが開催できるか、当日まで定かではありませんが、
オンラインでの開催をも想定して進んでいきます。

ご理解とご協力をお願い申し上げます。


(企画・コーディネーター 大和絵奈) 
(制作デザイン なかええみ)




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